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成岩西馬場 神車新追幕 披露
令和2年3月1日(日)

 

新追幕 龍上西王母(りゅうじょうせいおうぼ)

 
西王母(せいおうぼ)は、中国伝説上の美しい「最高女神」で、「西」の崑崙山(こんろんさん)に住み、三千年に一度だけ花が咲き一個だけ実るという「不老長寿の桃」を持つ。
日本でも、古くは古墳時代の三角縁神獣鏡にも描かれており、青龍と白虎に乗り、八咫烏と九尾の狐などを従えた姿もある。西王母にまつわる伝説は多く、誕生日は三月三日で、「桃の節句」はこれに由来すると言われている。桃は「魔除け」の力を持つ、「長寿の象徴」である。
西王母は「吉祥図」として人気が高く、江戸から明治にかけて、狩野派や円山・四条派など多くの有名な絵師が描いている。
また、「西王母」をモチーフとした山車・屋台・鉾の例では、滋賀県大津祭曳山、熊本県八代妙見祭笠鉾、愛知県犬山祭車山等があるが、何れも「西王母人形」をシンボルとしたものである。
 この図は、「不老長寿の桃を持つ西王母」が、瑞獣の「龍」の背中に乗り、瑞雲の中を行く姿を描いた吉祥の図である。龍上に「観音」や「西王母の娘・玉巵(ぎょくし)」を描いた絵は日本画でもしばしば登場するが、この西王母版といったものである。
西地区の「西」にも、神車の「神」にも通ずる高貴な西王母を主役に、水引幕のモチーフでもある龍を従者とした、シンボルに相応しいめでたい図である。
 

新追幕 龍上西王母図

龍村美術織物から納品

新追幕 龍上西王母図

新追幕 龍上西王母図

新追幕 龍上西王母図

新追幕初披露

新追幕 龍上西王母図

新追幕の木箱新調

新追幕 龍上西王母図

新追幕は木箱の中に蔵う

新追幕 龍上西王母図

幕の留め金具