• HOME
  • >
  • 神車の山車彫刻「二十四孝 剡子」

神車の壇箱
二十四孝(にじゅうしこう)剡子(ぜんし)」

中国の古い親孝行物語「二十四孝(にじゅうしこう)剡子(ぜんし)」の“鹿の乳を親に奉る”を題材にしたもの。
話の内容は、「中国の周朝時代に剡子という親孝行の者がいました。両親は老齢で目をわずらい、それを治すために卓効のあるといわれる鹿の乳を欲しがっていました。そこで、剡子は鹿の皮をかぶって鹿の中にまぎれ込み、鹿の乳を取ってそれを両親に差し上げておりました。ある時、険しい山中に入ったところ、猟師が鹿と誤って剡子を弓で射ようとしましたの
で、剡子があわてて事情を説明しました。それを聞いて、猟師が始めて剡子が孝行の志の深い子であることが分かり、深く感じ入ったということであります。」静岡浅間神社(せんげんじんじゃ)境内の八千矛神社(やちほこじんじゃ)にある信州諏訪の名工「立川和四郎富昌(たてかわわしろうとみまさ)」彫刻による「二十四孝」が有名。また、半田市亀崎中切組力神車の前山太平鰭(まえやまたいへいびれ)にも立川和四郎富昌作の二十四孝‘剡子’が施されている。 

檀箱「二十四孝 剡子」初代彫常

檀箱「薬湯の図」初代彫常 大正年間

蹴込「大江山鬼退治」
初代彫常

前山蟇股
「勧進帳」
初代彫常
大正年間

胴山蟇股 「狐の嫁入り」

脇障子「烏天狗と仙人」初代彫常

脇障子「烏天狗と仙人」初代彫常